100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『ウルトラQ』 100年後の学生に薦めるコンテンツ No.030

100年後の学生にコンテンツを紹介致します、という設定のブログ

EXTRAS No.030『ウルトラQ

1966 日本

『総天然色ウルトラQ』 DVD BOX ?<最終巻>

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

筆者がこの文章を書いている、ちょっと前。今回紹介する『ウルトラQ』のカラー化プロジェクトがなされた。白黒のテレビ作品として作られた本作が、様々な時代考証と、最新技術を結集して、色が付けられたのである。その完成度には感嘆させられた。
何故このカラー化プロジェクトが行われたのか、というインタビューがあった。その理由の1つに挙げられていたのが、「若い人に観てもらう為。白黒では若い人は観ようとしない。」というものだ。筆者も子供の頃はそうだったので判らないことはない。だが、さらに100年後の若い皆さんに観てもらう為には、さらに、どれほどの手間をかければ良いのだろうかと考えると目眩がしてくる。とんでもなく、素晴らしい作品の1つなのに!現状筆者は3Dなどにする技術を持っていないので、せめて、このように文章を残すしかない。
 
オススメできる理由は次の2点だ。
 
1.特撮・モンスターのとしての歴史的価値
・日本初と言える、本格的な特撮テレビシリーズ。映画『ゴジラ』シリーズで有名な円谷英二監督のプロダクションが手がけた。米国のテレビシリーズ『アウターリミッツ』などの怪奇作品が意識されているが、結果的により特撮よりの企画になっている。視覚的にも未来の皆さんが楽しみやすい作品のはずだ。後の、スーパーヒーロー、『ウルトラマン』ができる源流となった点でも超重要。
 
2.センスと味の固まりであること
・オープニングを観てみなさいよ。個性的な怪獣の造形を見てみなさいよ。素晴らしいセンス。勿論、各脚本の余韻もよい。
・ぬらぬらと不気味に動く怪獣達の様が、ニクらしいほど素晴らしい。重量感を出し、"王様"の言葉が似合う『ゴジラ』や、筆者の時代のスピーディーさが好まれる特撮と違い、『Q』の怪獣達は味がある。
 
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
VHSやDVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2012/12/26 第一稿
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『総天然色ウルトラQ』 Blu-ray BOX ?<最終巻>

『総天然色ウルトラQ』 Blu-ray BOX ?<最終巻>

 
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