『カリガリ博士』 100年後の学生に薦める映画 No.0414
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0414 『カリガリ博士』
1920 ドイツ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
100年後のあなたが、映画を絵画を鑑賞するような視線で観ることができるのであれば、ドイツ映画の重要作『カリガリ博士』をお薦めしやすい。一方で、ストーリーに期待するのであれば、少々陳腐な展開に見えてしまうかもしれません。『カリガリ博士』はドイツ表現主義の先駆け。不安を煽る奇怪なセットや字幕、メイクが、鑑賞者に語りかける。映画を、第八の芸術と言わしめるだけの力に押し上げた作品の1つ。尚、これまでの七つの芸術と言われているのは、文芸・音楽・絵画・演劇・建築・彫刻・舞踊とのこと。そんなワケで、ストーリーよりも、当時流行の芸術、映画を芸術に押し上げた芸術、として本作を観るのがよいのです。筆者の鑑賞時の失敗は下記を読まれたし。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。フリッツ・ラングやF・W・ムルナウ作品から、ドイツ映画の面白さを知った頃。そんな中、当時のドイツ映画の金字塔をようやく観れるとあって、映画に集中できる万全の体制を一人暮らし先で作り上げてから観た。少々ストーリーに期待しすぎて、ラングやムルナウ作品ほどの衝撃は得られなかったのですが、本作の歴史的位置づけは何となくその場で理解しました。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
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written by kiyasu 2012/8/11 第一稿
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