『タンデム』 100年後の学生に薦める映画 No.1287
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1287 『タンデム』
1987 フランス
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
パトリス・ルコント監督の『タンデム』。ルコント監督作品で日本でも有名なのは『髪結いの亭主(1990)』になるでしょうが、筆者としてはこちらを強く押したい。本作のほうが面白いとさえ思っています。実は、『タンデム』も『髪結いの亭主』もセザール賞の作品・監督・脚本賞に輝いており、単純に賞だけで比べるならば同等の評価を得た作品。
さて、本作は王道のロードムービーの形式を取っています。主人公は2人。ラジオのクイズ番組の司会者ミシェル・モルテス(ジャン・ロシュフォール)とそのディレクターのベルナール・リプト(ジェラール・ジュニョー)。老いや失業という誰もが経験する道を、大変ユーモアに描ききっています。カモメが一杯のシーンなど視覚的にも美しいシーンから、2人の主人公の憎めない会話、そして最後には新たな××が待っている!大げさに書くと微妙になってしまうかもしれないので、のほほんと見てください。こんな友情をしてみたいと思いたくなります。きっと。
尚、主演のジャン・ロシュフォールは、『髪結いの亭主』『自由の幻想』など数々の映画に出演しているベテランです。味のある、高齢者の俳優は大好きなので、まだまだ元気でいてほしい。100年後の未来の皆さんからみると、筆者も、ロシュフォールさんも同じ扱いでしょうが。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
恩師の一人にビデオを借りる。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
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written by kiyasu 2012/8/6 第一稿
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