100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『トゥルー・ロマンス』 100年後の学生に薦める映画 No.0137

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

MOVIE No.0137『トゥルー・ロマンス

1993 アメリカ

トゥルー・ロマンス [DVD]

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

筆者がこの文章を書いているとき、トニー・スコット監督は自殺し、63歳の生涯を終えられてしまった。詳細は判らないが、遺書は見つかっているとのこと。
正直に述べると、筆者の感性とトニー・スコット監督作品は相性が悪い。例えば、トニー・スコット監督と言えば、『トップガン』が有名であり、今回の自殺の記事でもこの作品を一番の代名詞として挙げているものが多い。しかし、筆者はこの作品に飛び抜けた魅力を感じることは無く、文化的な背景を除けば、少なくとも未来の皆さんに伝えるほどの新鮮さはないと考えています。一部絶賛する人が多い、『マイ・ボディガード』は良くできているが、酔いしれる程好きにはなれませんでした。自分と違うレールにいるような作品に感じたのです。『エネミー・オブ・アメリカ』の設定と投げかけが、もしかしたら歴史的に、未来の皆さんの知見に役立つのではないか、と思う程度でしょうか。
さて、トニー・スコット監督にも失礼な、少々ネガティブな意見を書いてしまいましたが、筆者はトニー・スコット監督作品の中で『トゥルー・ロマンス』に素晴らしく感銘を受けています。オタクのロマンスをバイオレンスを織り交ぜて描いた、ロードムービー形式の作品。脚本を書いたタランティーノ監督の功績が大きいのかもしれませんが、何にせよ、スコット監督の仕事、タランティーノ監督の仕事の中でもピカイチのものだと思います。また、ラストの落ちについては、タランティーノ監督ではなくスコット監督の功績。結果的には、タランティーノ監督を押し切ったスコット監督の意向正しかったのだと思います。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
大学のライブラリーで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★

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written by kiyasu   2012/8/20 第一稿

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