『パプリカ』 100年後の学生に薦める映画 No.0500
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0500 『パプリカ』
2006 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
学生時代、最も影響を受けたアニメ監督は今敏監督だった。繰り返し観た回数もダントツだった。本作の場合は舞台挨拶にも行った。筆者としては本作は今敏監督が本気で最もやりたかった作品ではなく、よい機会だから作った作品、だと考えている。『パーフェクトブルー』『千年女優』でうけた構図のアンコールであり、今監督自身はもっともっと新しい挑戦をしたかったはずだ。そういう点では余裕があるというか、突き抜けた作品にはなりきれていない印象がある。それでも素晴らしい作品なのだけれど。『夢見る機械』を除くと本作が今監督の長編映画の最終作。一部ネットで話題になった今監督の遺書も名著。今監督は、文章も素晴らしい。
また、今監督を定点観測していて気づいたことがある。監督は若いスタッフに古典映画を教えることが多い。「映画に携わっているわりに古典を観ていない。お奨め映画を書き出してあげよう」という企画を筆者が知る限りでも2回行っている。筆者が行っているこの文章も、その延長線上と言えるだろう。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
映画で舞台挨拶を観に行き、鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
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written by kiyasu 2012/9/29 第一稿
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