100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『七人の侍』 100年後の学生に薦める映画 No.0701

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.0701『七人の侍

1954 日本

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[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

者としては別の黒澤作品の何作かの方が好きだが、どれか1作をこの世に残してよいと神様に言われたら本作を選ぶであろう。何たって黒澤監督作品の中で、最も動的かつ重厚な作品なのだから。
 
…等、色々お勧めする言葉を考えるのだが、経験上、中々難しい。
黒澤明監督知っているよ。『七人の侍』だよね?でも観たことないんだよなあ。白黒なんだよね?」。この会話を何度聞いたことか。
 
人それぞれだとは思って、強くお勧めすることはあまり無かったのだが、最近、筆者は少しずつ考えを改めるようになった。凄いものも観た方が、人生良いことがあるのではいかと思うからだ。
確かに白黒映画は、新しいか古いかと言われれば、古い。それに、面白いものは、最近作られた新しいコンテンツの方が多い。当然だ。だが、凄いものはそうとは限らない。むしろ、過去に眠っていることの方が多い。自分の価値観をも変えるのは、面白いものより凄いものを観た方が近道だ。凄いものとはようするに、黒澤明監督作品のようなものを指す。
 
注意点として、本作は「サムライ映画の典型ではない」ことを頭に入れてほしい。農村を守る侍という存在自体、当時としては無名だった新要素である。当時黒澤監督が"創造"したセットや価値観が、いつの間にか未来の作品のテンプレートになってしまったものも存在する。本作が有名になりすぎた弊害。黒澤監督らのスタッフが自分たちの知識やアイデアを総動員して作った、新しい侍を題材とした映画であったことを意識して鑑賞いただければと思う。
 
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
VHSで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2013/5/31 第一稿
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