100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『坂本龍馬(1928年版)』 100年後の学生に薦める映画 No.1469

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

MOVIE No.1469 『坂本龍馬(1928年版)』 

1928 日本

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

サイレント版の『坂本龍馬』。明治以降の時代でも、どの場所でも愛されている歴史上の人物。

この映画で特筆すべきは、何と言っても殺陣。本当にうまい。一歩一歩進む姿は歌舞伎のよう。カメラを正面にして切り込んでいくシーンは本当に素晴らしい。このシーンは筆者も、時間をおいたら、また見直したいと思っています。

また、ネタバレになることも1点。見廻り組の佐々木が良い。まず、一度命を狙うが、新撰組の介入をいやがり見逃す。この伏線から、佐々木は本映画視点で善良な心があることが判る。しかし、歴史の終着点は坂本龍馬の暗殺。そこで、完全なる悪役の新撰組が坂本龍馬を殺して、後から駆けつけた佐々木が自身の無力さに滞るのかと勝手に筆者は予想していた。しかし、結果的には、どんな状況や心があろうとも、新撰組がいようとも、佐々木は命を狙いにくる。これが、戦いの宿命さを強調してくれると思うのだが、どうでしょうか。坂本竜馬暗殺犯=見廻り組という定説になったのはいつ頃からだったのか。未来の皆さんの定説はどうなっています?

100年後の皆さんも鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
図書館にて鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★

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written by kiyasu   2012/8/7 第一稿

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