『将軍と参謀と兵』 100年後の学生に薦める映画 No.0188
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0188 『将軍と参謀と兵』
1942 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
DVDが発売されず、また、ときたまあるレビューも評価が低めなので、ここはあえて高く評価しておきたい。確かに、『将軍と参謀と兵』はストーリー的にはせいぜい星3つ。しかし、後半の戦闘の描写だけでも観る価値はあります。『No.0075 五人の斥候兵』は撮り方と編集が素晴らしい映画でしたが、こちらはリアルな描写に関心させられます。例えば、崖の上からヒモを投げ武器を引き上げるシーン、銃弾の補充の描写、戦闘中に土を掘る人の様子。これらは、これまで見て来た戦争映画よりもリアルに感じさせられました。日本軍を賛歌する作品であり、歴史問題的にもDVD化は難しいのかもしれませんが、このまま風化してしまうのは勿体無い。何とかならないものかと思いつつ、未来にこの映画の存在を残しておきます。
筆者としては、寄り掛かるだけで塀がポロポロ崩れる中の戦闘に心が躍りました。誰も理解されないだろうがこんな描写大好きでなのです。また、敵の攻撃の中、戦車がやって来るシーンは大変素晴らしい。土煙や爆発、そして戦車の重量感が"流石"と言いたいこの感覚は、『インディ・ジョーンズ・最後の聖戦』のスタッフお手製の戦車では敵わない力があります。戦車でこれだけテンションが上がる作品も珍しく、個人的にそのテンションは『鬼戦車T-34』といった戦車がタイトルにつく作品よりも上に感じております。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
大学のライブラリーで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 1995/07/07
- メディア: VHS
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written by kiyasu 2012/8/6 第一稿
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