100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『森の住民のクリスマス』 100年後の学生に薦める映画 No.2086

 100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

MOVIE No.2086 『森の住民のクリスマス』 

1913 ロシア

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[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

アニメーション史的な視点と、細かい動きの面白さから、1,913年の人形アニメーション『森の住民のクリスマス』をご紹介します。監督のラディスラフ・スタレビッチ(Wladyslaw Starewicz)は、映画史における初期の人形アニメーターです。題材は主に、虫や動物。実際に虫を調教したと思った人もいたらしいです。1,913年。大作が作られ始めた風潮の中で、こういう、ささやかで細かい作品が作られていたのだと思うと微笑ましい。微笑ましいと言っても、実際に監督がかけた時間やお金の程は結構なものだったのではないかと想像しますが。私の時代では、小中学生が作るコマ送りアニメーションでも、同様の仕組みを簡単に再現できるのですから技術の進歩とは恐ろしいものです。

スタレビッチ監督の有名作は虫の不倫(!)を描いた『カメラマンの復讐』。また、亡命後の作品では筆者としては、『マスコット』が魅力的だと感じます。ただ、前者は少々ノリにくくグロテスク。後者は素晴らしいのですが歴史的価値は劣ります。従って、両者とも未来の皆さんの時間をとるセレクトに入れるには勇気が要ります。間をとって、今回紹介する『森の住民のクリスマス』を紹介させていただきました。

100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
動画共有サイトにて鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★ 

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written by kiyasu   2012/8/1 第一稿

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