100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『水戸黄門 密書の巻』 100年後の学生に薦める映画 No.0844

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.0844『水戸黄門 密書の巻

1935 日本

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

国民的に有名な『水戸黄門』。ざっくり言うと、江戸時代の身分を隠した殿様一行の旅である。物語のパターンはこうだ。庶民を苦しめる悪い権力を、黄門様達が発見、物語の終盤でチャンバラがあった後、黄門様が身分をバラして悪をこらしめる。この、テレビシリーズの偉大なるマンネリが有名になった。今回紹介するのは、その誰もが知っている黄門様一行がテレビに表れる前。サイレント映画の、三部作内の、第二部である。
筆者の時代の水戸黄門像からするとちょっと違和感を抱く人もいるかもしれないが、これが、本当に素晴らしい作品。もう、スタッフからして素晴らしいのだ。まず、脚本担当は、この2,112本で筆者が絶賛の山中貞雄監督。ユーモラスなやり取りが気持ちよい。主演は、大河内伝次郎さん。水戸黄門と、立花甚左衛門の2役を演じている。最初期の水戸黄門と、『百萬両の壷』の丹下左膳のような勢いのある侍の2人が同時に見れる幸せ。終盤の黄門様と立花甚左衛門のやり取り、酒を持ったアクションは賞賛に値する。高津愛子さんもカッコいいなあ。映画のカッコいい女性の理想型。映画の100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
VHSで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★

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written by kiyasu   2012/12/21 第一稿
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