『生きものの記録』 100年後の学生に薦める映画 No.0887
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0887『生きものの記録』
1955 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
黒澤明監督が描いた原爆の恐怖。映画をひとまず置いておいて語るならば、まず100年後の未来でも地球上で原爆を使用されたのが、広島と長崎の2都市のままであってほしい。また、100年後の未来でも、広島や長崎の原爆の資料館や記念碑に赴いてほしいものだ。実際に体験した人がいなくなった時代であっても。個人的には展示品よりも、親や家族を失ったときの体験を読むことの方が心に響くものだと思っている。
さて、本作は原爆を体験した人たちの時代に作られた作品だ。それも、日本が一番誇るべき監督、黒澤明監督。黒澤監督のテーマが「何故人は仲良くできないのか」であったと読んだことがあるが、これはその極地。正直、原爆のことが心に刺さる作品ではないと思うのだが、監督が本作を作らなければならないと思ったことは、未来の我々も受け止めなければならない。絶対。
三船敏郎氏がフケ顔メイクで演じたことにも注目な一本。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
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written by kiyasu 2013/5/8 第一稿
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