『近松物語』 100年後の学生に薦める映画 No.0136
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0136『近松物語』
1954 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
口映画を鑑賞していて、2番目に鳥肌が多かったのが本作である。一番は『山椒大夫』。人の誤解や噂に巻き込まれる話は精神的疲弊が大きいのだけれど、最高なる名作。こういう、底が見えないような力を秘めた映画を沢山観ましょう。もとい、観てほしいなあ。溝口健二監督のベスト作品と言うと、筆者が生きる時代の日本では『雨月物語』『西鶴一代女』が挙げられることが多いが、それにも勝って筆者に影響を与えた作品。
さて、『近松物語』何かに例えるなら、繊細な墨。しかし、そんな繊細な墨が描くのは、圧倒的な情景であり情念。俯瞰して見える主人公達の姿が、力強く見える。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
大学のライブラリーで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★★
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written by kiyasu 2012/8/20 第一稿
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