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100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

100年後の学生に紹介する!『御誂次郎吉格子』

2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ。

No.0011 『御誂次郎吉格子(1931年・日本)』

English :http://2112.hatenablog.com/entry/2012/01/03/231135

Oatsurae Jirokichi goshi 

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[FOR A.D.2,112]

昔の映画は音声がありませんでした。こうした映画を、日本語ではサイレント映画、若しくは無声映画と言います。とはいえ、昔の人も音がない映画を至高と思っていたわけではないようです。欧米では、オーケストラなどの伴奏をつけて上映されることがありました。そして日本の場合は、独自の文化を作っていて、活動弁士という語り手がいたのです。徳川夢声など、俳優以上に人気が出ていた活動弁士もいました。私がこの文章を書いている2,012年においても、活動弁士さん達は活躍しており、主に名画座や海外の映画祭などで見かけることができます。彼らは、最高の映画好きに分類される人たちなのかもしれません。 

『御誂次郎吉格子』は、2,012年の名画座に通うような映画ファンが知っている定番の一つです。原作は小説・宮本武蔵で有名な吉川英治。主人公は、江戸時代に実在した泥棒、鼠小僧次郎吉です。余談ですが、彼の墓を拝みたい人は、両国に行ってみましょう。忠臣蔵の舞台となった吉良邸も近くにあります。東京の東側は時代劇の舞台が残っているところなのです。

さて、映画本編は、何といっても演出が素晴らしい。沢山の提灯に溢れるシーンは、まさに映画と言いたくなるほど圧巻です。ヒロインとの掛け合いのシーンは、2,012年のテレビ放映でも大きな視聴率をたたき出す『ルパン3世 カリオストロの城』のよう。とある映画イベントで、カリオストロの城と御誂次郎吉格子の共通点を述べようとしたのですが、ギャグだと思われて笑いが起きてしまいました。私は本気だったのです。

100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。

 

Written by kiyasu 

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[OLD DIARY]

大学のアーカイブにてビデオ版の活弁を鑑賞。興奮のあまり小さく拍手した。

 

[RECOMMEND]

できれば、下に掲載したDVD版よりビデオ版を見てほしい。100年後には誰の活動弁士版が残っているのでしょうか?紹介文で載せたカリオストロの城も入れておきます。

御誂次郎吉格子 [DVD] ルパン三世「カリオストロの城」 [Blu-ray]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★★