100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

100年後の学生に紹介する、『ローマの休日』

2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ。

No.0012 『ローマの休日(1953年・アメリカ)』

Roman holiday

ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 [DVD]

 

[FOR A.D.2,112]

ローマの休日』は、2,012年の日本において最も知名度が高い古典映画の1つです。作品のストーリーは非常にシンプル。身分を超えた1日だけの恋の物語。「王女との恋話を描かれた作品は、以後全て「ローマの休日のようだ」と言われるようになりました。シンプルなストーリーながら、とても丹念に、ユーモアたっぷりに描かれている。本作はあまりにも有名なので、ひねくれものの私は本作を好きとはあまり公言していないのですが、それでも20回は観ている(ダイジェストでいいなら、もっともっとである。)。これほどシンプルなストーリーでヒットを飛ばす作品など、2,012年では見られなくなってしまいました。コンテンツは人々を驚かせるものでなければ時代に受け入れられない反面、こういうシンプルで丹念な作品がマンネリと言われずに増える道はないものなのでしょうか。本作が100年後の2,112年にどういう扱いになっているのか、非常に気になります。

それから、主演のオードリー・ヘップバーンについて。彼女はまさに日本受けするスターで、今でも映画雑誌の人気映画スターランキングに入ることがあるのだから驚きです。彼女を纏めた本も、未だに出版され続けています(かくいう私もそんな本を買ってしまう一人です。)。2112年版のカレンダーでさえ、未だに出ているのだからすごい。オードリー・ヘップバーン自身も、作品に劣らず、リアルタイムで観た世代がいなくなった後も、人々の記憶に残ってほしいものです。あくまで先の世代が決めることなのだけれど(と20代の私が言っていいものか)。 

ちなみに、愛されている作品が故、エピソードも多く残っています。有名な真実の口のアドリブネタ、進んでしまった時計ネタ、マイナーなところではポケットの新聞ネタなど。日本では著作権法改正の境目の影響で、パブリックドメインかどうか裁判沙汰にもなりました。

100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。

 

Written by kiyasu 

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[OLD DIARY]

近所のDVD屋で最初に借りたのが最初。映画サークルに入ったので、まずはこの辺から観なければ、と思ったのであった。

 

[RECOMMEND] 

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FOR A.D.2,012 : ★★★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★