100年後の学生に紹介する！『エイリアン』 - 100年後の学生に薦める映画 2112本

2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ。

No.0014 『エイリアン（1979年・アメリカ）』

Alien

[FOR A.D.2,112]

『エイリアン』は、2,112年の学生の皆さんにも紹介しやすい映画の一つです。私は一つの仮説として、モンスターが出てくる作品やホラー・サスペンス作品は、後世の人が観ても楽しみやすいと考えています。まず、モンスターが出てくる作品の場合、例えモンスターを怖いと思えなくとも、"キャラクターを楽しむ映画"として味わうことができます。『フランケンシュタイン』『ドラキュラ伯爵』『ノスフェラトゥ』『大魔神』『巨人ゴーレム』『ゴジラ』『ジキル＆ハイド』などが挙げられます。ある意味、サーカスの見世物のように観れると言えるでしょう。また、映像技術の発展とともに、古く作られた作品が劣って見えてしまうようになっても、ホラー・サスペンス映画は、逆にそれが"怖さ"に繋がることがあります。情報が少ないからこそ、怖さが増すこともあるからです。

『エイリアン』は、上記の仮説が当てはまった作品です。SFとホラーを合体させた古典とされており、「エイリアン」というモンスターが登場します。100年後の皆さんの時代は映像がどのような技術の発展を遂げており、私たちが楽しんでいる作品がどのように古く感じるのか検討がつきませんが、きっと、私が紹介する2,112本の作品の中でも楽しみやすい1点となるでしょう。私が挙げる作品は、ある程度映画の良い・悪いが判った後に楽しめる作品も多いのですが、これは、そういった映画の予備知識も必要有りません。そう言う点でも、オススメの作品です（ただし、最初は退屈に思われる人がいるかもしれません。のんびりと、静かなところで最後まで観ましょう）。

本作は、『ブレード・ランナー』『テルマ＆ルイーズ』『グラディエイター』『ハンニバル』等で有名なリドリー・スコット監督の出世作という位置づけ。また、内容に関わることなので大きくは書かないが、映画史やデザイン方面など、男性と女性について語られる時に引用されやすい作品でもあります。