100年後の学生に紹介する!『カイロの紫のバラ』
2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ。
No.0028 『カイロの紫のバラ(1985年・アメリカ)』
The Purple Rose of Cairo
[FOR A.D.2,112]
ウディ・アレン監督の至高の作品であり、私が心の底から敬愛する作品の一つです。ウディ・アレン監督作品だと『アニー・ホール』『マンハッタン』が特に有名ですが、100年後の皆さんには本作を1番オススメしたい。私が本作を薦める理由は、知的でオシャレなギャグ。皮肉がないポジティブな楽しさ。そして、映画の中の登場人物をメタ視点で描く面白さです。メタ視点作品は、1990-2110年くらいに日本のゲームやアニメで多く作られ注目されましたが、1980年代に作られた本作ほどオシャレなものはありません。ストーリーの詳細は、これから観る人の為に割愛させていただきますが、その内容から、映画への愛に満ちているという人も多い傑作と言えましょう。地味なタイトルなので、観ようとするには踏ん張りが必要かもしれませんが、本作を頭ごなしに否定する人はほぼ皆無なのではないでしょうか。83分という小品な作りも共感できます。
本作を面白いと思ったら、ウッディ・アレンの『ラジオ・デイズ』や、元ネタと言われることがある『キートンの探偵学入門』に手を伸ばしてみるのもいいかもしれません。町の映画館とスタジオネタでは、ジム・キャリーの『マジェスティック』も秀作です。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
Written by kiyasu
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[OLD DIARY]
大学のライブラリーで鑑賞
[RECOMMEND]
紹介映画お薦め度
FOR A.D.2,012 : ★★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★