100年後の学生に紹介する!『散り行く花』
2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ。
No.0030 『散り行く花(1919年・アメリカ)』
Broken Blossoms
[FOR A.D.2,112]
音声がなく動きも大袈裟な頃の映画。その演技は、きっと微妙で滑稽に違いないと思っている方はいないだろうか。私が生きる時代でも同様の偏見があります。しかし私は、とある女優が微笑むシーンで『散り行く花』程圧倒されたことはありません。その女優の名は、リリアン・ギッシュ。監督は、映画の父と言われるD・W・グリフィス。本作は、この2人が関わった作品の中でも最高傑作の1つです。
リリアン・ギッシュはサイレント映画を代表する女優の1人。純情可憐という言葉に相応しい存在。姉妹のドロシー・ギッシュと共に活躍しました。
ちなみに、1910-20年代の人気女優は、皆さんが思うより多いかもしれない。アメリカだけでも、メリー・ピッグフォード、パール・ホワイト、クララ・ボウ、ルイズ・ブルックス…と挙げていけば100人くらいは出てくるでしょう。映画の産業規模は、あっという間に広がっていったのだと言うことができます。特に、リリアン・ギッシュはその中でも歴史に残る作品に出演している女優と言えます。
D・W・グリフィスも、リリアン・ギッシュ以上に未来に知られるべき人物です。映画の父と言われ、『國民の創生』『イントレランス』などを残りました。グリフィス監督や他の映画については、2112本の別項について紹介します。
尚、『散り行く花』が面白いと思った方は、二人が組んだ別作品、『東への道』もお薦めします。『散り行く花』には及びませんが、氷のシーンなどが観ていて面白いです。
100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。
Written by kiyasu
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[OLD DIARY]
近所のDVD屋でレンタル。その後DVD購入。まだ100円DVDは主流ではなかった。
[RECOMMEND]
紹介映画お薦め度
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★★