100年後の映画少年にすゝめる『二十四の瞳』
2,112年の映画少年に、2,112本の映画を紹介します。
MOVIE No.0069 『二十四の瞳』
1954 日本
[FOR A.D.2,112 未来の学生に向けたレビュー]
本作は本文章録の目的の核となる未来の映画少年へ向けてではなく、未来の人達にすゝめたい。折角なら、映画少年になる前の、高校生くらいに観てほしい。白黒映画とか古い映画観てカッコイイとか、そんな余計な邪念がないうちに観てほしい。父や母や、祖父母や、もっともっと前の世代が作ったものを古くて劣ったものだと思わない心を身につけてほしい。本作への批判も一部知っていますが、本作を好きだと言う人の方が、本作を嫌いだという人よりずっと未来を託したくなります。心を育む作品とはこういう作品を言うのだと思います。押し付けだと思われてもよいので、この映画が描く時代と、時の流れと、日本の風景を焼き付けてほしいです。当時の文部大臣まで泣いたと週刊誌に宣伝された本作。押しつけかどうは観てから判断していただければと思います。
本作の愛されている理由となっている童謡・唱歌(この2つの違いは自分で調べてください。明治時代から始まった日本の音楽教育の歴史も併せると尚楽しい・・・って別の機会に書くかもしれませんが。さらに脱線すれば、大正-昭和の流行歌の作詞作曲家たちを追うのも面白いと思います。)も、厳しいかもしれませんが未来に残ってほしい。歌が残るのでけではだめで、歌を歌う子どもたちの姿こそ至高。古い考えかもしれませんが、ご勘弁ください。
100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。というか、観てほしい。
OLD DIARY
原作を母が持ってきたのが始まり。
RECOMMEND
紹介映画のおすすめ度。
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★★