『モンパルナスの灯』100年後の学生に紹介する映画 No.0092

2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

MOVIE No.0092『モンパルナスの灯』

1958 フランス

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

この映画紹介を続けていくと、幸福よりも不幸な展開の作品を紹介しがちになっています。できる限り偏らないようにしたいと思っているのですが、中々難しい。原因は２つ。１つ目は、余韻のある名作は決してポジティブな展開でないものが多い為。２つ目は、未来と過去では笑いの感性がをズレやすく、それよりも、どうしようもない境遇に対する感情を描いた作品の方が、世代を超えて受け入れられやすいのではないかと筆者が感じる為です。今回紹介する『モンパルナスの灯』は、そんなどうしようもない境遇を描いた傑作です。

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鋭い台詞と、観ていると画面に飲み込まれそうな存在感を示す役者達。これが、本作をお薦めるできる飛び抜けた事項。まず、鋭い台詞について。もう、この台詞しか考えられないほど洗練されて、心に重くのしかかってくる。筆者はこの映画を見終わった後、印象に残った台詞を一通りメモした程です。もう一つの、役者について。こちらも、もう私が生きる時代では同じ物語を撮影できないのではないかと思うほどの、作品の”重力”を纏った役者達。息を忘れる映画だと思います。

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監督は、ジャック・ベッケル。個人的には『穴』もお薦めですので別途紹介致します。

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100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。

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[DIARY 筆者の思い出]
DVDで我が家で鑑賞。

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[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★