『最後の人』100年後の学生に薦める映画 No.0108
2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0108 『最後の人』
1924 ドイツ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
簡単に言うと、初老のホテルマンが仕事に対する戦力外通告を受け、家族に顔向けできなくなっていき、自らの居場所を失っていく物語である。近所の人に噂されるところなど、筆者の時代と同じであり、痛烈である。こういう視線を描いた作品こそ、映像作品に向いていると言えましょう。尚、筆者は初めての鑑賞時に、物語の終わりの展開が、物語の自然の成り行きとは大きく外れたもので、驚き、ある意味感心した記憶があるが、こちらはアメリカ輸出版であったとのこと。
★
他のF.W.ムルナウ監督に漏れず、映像表現及び動きが素晴らしい。ホテルの回転扉のギュルギュルと廻る様が、当時のテンポアップな映像とマッチしていて印象的。カメラワークも決して単調には撮っていない。夢のシーンも必見。
★
100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。
☆
[DIARY 筆者の思い出]
ドイツ映画祭にて鑑賞。このときの伴奏が頭から離れず、後にDVDで別の音楽で聞いたときは単調に観えてしまった。
☆
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
最後の人 (F.W.ムルナウ コレクション/クリティカル・エディション) [DVD]
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2007/10/27
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
- 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
- 発売日: 2005/11/11
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
---------------------------------------------------
written by kiyasu 2012/7/16 第一稿
---------------------------------------------------