『バトル・オブ・シリコンバレー』 100年後の学生に薦める映画 No.1665

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

MOVIE No.1665 『バトル・オブ・シリコンバレー』

1999 アメリカ

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

筆者の時代に生きる人物で、未来の世界で偉人として紹介される人物、若しくは、教科書に載るような人物はあまり思いつかない。戦争や民族のいがみ合いはいつの時代も変わらないが、戦争のリーダーも大統領も総理大臣も、その活躍を教科書にどう記せば、その人生をどう劇的に語ればいいのか想像がつかないのだ。そこで筆者は考える。もしかしたら、つい最近お亡くなりになったスティーブ・ジョブス氏を始めとした、世界に革命的な生活価値を提供している方々が、該当するのかもしれない…と。決して、検討はずれな話ではないと思うのだ。夏目漱石でさえ、当時の大人気作家なったとはいえ、自分の顔が100年後にお札に印刷されることになるとは思っていなかったはずだ。

今回紹介する『バトル・オブ・シリコンバレー』は、一般向けのコンピューターのシェア戦争が終結した頃を描いている。スマートフォンやタブレット戦争などの"その先の戦い"は描いていない。たぶん、この文章を書いている後から、皆さんがこの文章を読む間のどこかで･･･本作を超える同じ題材の作品が生まれているような予感が筆者はする。

筆者は、未来の皆さんが、過去の偉人を、どうエンタテイメントとして消費していくのか興味がある。例えば筆者の時代の場合でさえも、テレビドラマ化されたり、アニメ化されたり、フィギア化されたり、萌化されたり、と当の本人は想像しなかったであろう消費のされかたをしている。100年後であれば、3Dで一緒に歩けるバーチャル恋人兼家庭教師くらいにはされていそうな気がするが、いかがか。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。シリコンバレーで知り合った方に東京を案内しているときに、本作のお薦めいただいた。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★

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written by kiyasu   2012/12/7 第一稿

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