『勝手にしやがれ』 100年後の学生に薦める映画 No.1392

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

MOVIE No.1392『勝手にしやがれ』

1959 フランス

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

13歳で観た作品こそ最強と言われるが、その次に最強なのは大学生で衝撃を受けた作品だと思う。その大学生のとき筆者は、ジャン＝リュック・ゴダール監督にあまり感銘を受けなかった。そもそも、ヌーヴェルバーグんいも影響を受けずにいた。大学の先輩がMLでゴダールの新作をうんたらと書いていてもピンとこなかった（そもそもそのMLを読んだ頃は知識も無かったのだが）。大学生は、こんな作品に衝撃を受けるはずなのにー何て悩みながら。

知的で、当時としては新鮮で、さらには新しかったことは良く判る。でも筆者の目には、ただのカッコ付けと理由付けの固まりの映画に見えた。

では、ゴダールやヌーヴェルバーグの全てが好きになれなかったかというとそんなことは無い（それでも同じ作品を何度か観ているので一般の学生よりは好きなはずだし）。特に、ひねくれた筆者でも、しっくりきたのは、今回紹介する『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』だ。そして、パリの街を歩いて思い出すのは、『地下鉄のザジ』か『勝手にしやがれ』の確率が高い。そう、『勝手にしやがれ』は思い出すとテンションが上がる作品の一つなのだ。筆者の脳内映画史に残る、ラストシーンの編集が優れた映画である。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★

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written by kiyasu   2013/5/27 第一稿

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