『ブルー・ガーディニア』 100年後の学生に薦める映画 No.1065
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1065『ブルー・ガーディニア』
1953 アメリカ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
沢山紹介している「渡米後のフリッツラング監督作品」シリーズ。ここで紹介するのは『ブルー・ガーディニア(青いガーディニア)』である。派手さがあるわけでもなく、また、渡米後の作品群の中で最高傑作というわけではない。面白くとも飛びぬけたものではないと言える。最後の事件解決も、ちょっと拍子抜け。しかし、映画の演出法やユーモアなどは非常に勉強になる。ラング好きな人ならば観て損は無い。
内容は犯罪に巻き込まれた女性の話。筆者の時代で映画化された『ブラック・ダリア』事件が元になっているらしい。尚、本作も、この頃のラング作品同様、ヒッチコック作品を連想させられる。当時、ヨーロッパから米国にやって来た監督は、こういう内容の作品を求められやすかったのだろうか。
個人的に好きなのは、ヒロインの理解者として登場する人物。こういう「理解者キャラ」は、作品を深める上で重要。このキャラ、ヒロインとヒーローを取り持つときにも一役以上買っており、作品の後半で一気に美味しい役となった。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
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written by kiyasu 2012/6/17 第一稿
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