100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『チューブ博士の狂気』 100年後の学生に薦める映画 No.1629

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

f:id:kiyasu:20120714222038p:plain

MOVIE No.1629『チューブ博士の狂気

1915 フランス

 

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

筆者が強く敬愛する監督の一人が、フランスのアベル・ガンス監督である。『ナポレオン』最高!『鉄路の白薔薇』も美しい!と、雄大なドラマの作品のイメージが強い。そんな中、『チューブ博士の狂気』のような実験的なB級作品も撮っているというのが興味深い。技術力に長け、さらには視覚的な実験に意欲的だった監督であることが、この1,915年という初期の作品から読み取れる。ようするに、『ナポレオン』の視覚効果の原点はこのへんからあったのだ。作品のB級っぽさも、『ナポレオン』から入った、ガンス監督のイメージからズレていて興味深い(『Au secours!(1,924年)』も観ると、そんなおかしく感じなくなるが)。作品の流れを言っても特にネタバレのような感覚にはならないだろう、と判断してざっくり本作の概要を書くと、(というか言わないとストーリーが判らない人もいるような)、人(というか空間に見える)を歪める粉を開発した博士の物語。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
動画共有サイトで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

---------------------------------------------------
written by kiyasu   2014/1/21 第一稿
--------------------------------------------------

 

その他紹介一覧はこちら