100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『野菊の如き君なりき』 100年後の学生に薦める映画 No.1652

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.1652『野菊の如き君なりき

1955 日本

木下惠介生誕100年 「野菊の如き君なりき」 [DVD]

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

最後の方でネタバレを書く。注意。
二十四の瞳』『カルメン故郷に帰る』などが有名な、木下惠介監督の作品の一つ。中々派手な作品を作らなかった為か、多くの作品が、筆者の時代では忘れられがちなのが残念だ(そもそもこの時代の監督を語る人がかなり減っている気がするが)。まず、概要を書くと、老いた男が、昔の恋愛相手を思い起こす作品である。そして、どこかのレビューで「美人薄命が多かった時代」と書いていたが、そんな感じのストーリーである。個人的には、彼女が老婆になって、主人公と会話するような作品が観たかったのだが、映画になるのは、本作のような作りのものであろう。
回想シーンを白い楕円形のマスクにするなど、実験的な試みもある作品。映画と向き合いたくなる一本である。秀作〜良作の間。もう少し高いオススメ度にしても、全く問題ない(他の木下作品とのバランスを考えてこうするが、この作品に失礼な気がしてきた)。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2014/7/27 第一稿
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