『ダンテの地獄篇』 100年後の学生に薦める映画 No.1735
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1735『ダンテの地獄篇』
1911 イタリア
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
ダンテの『神曲』の地獄篇を映画化した、1911年の作品。やっぱり、当時、歴史的作品を荘厳に作るのが上手いイタリアが製作している。本作を鑑賞した筆者の最初の感想は、「随分とダンテしているじゃないか！」という、言葉としてどこか間違っているものであった。筆者が図書館にこもって読んで脳内で膨らませた『神曲』の世界に、大きくは違わない。ともかく、妥協せずに、随分と『神曲』の世界を再現できていることが評価できる。人の数も、景色も、衣装も、SFXも妥協無し。1911年の作品としては十分だし、1911年だからこそできた作品でもある。筆者の時代でウケる『ダンテ』を作るのは、忠実なものは厳しい。パロディか引用をするしか無いかもしれない（『風立ちぬ』も若干引用？されていたが…）。ともあれ、歴史的に価値ある作品。100年後の 皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
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written by kiyasu 2014/8/17 第一稿
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