『バリー・リンドン』 100年後の学生に薦める映画 No.2050
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.2050『バリー・リンドン』
1975 イギリス・アメリカ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
完璧を追い求めた天才、スタンリー・キューブリック監督の名作。
筆者もDVDを購入してしまったほどだ。
ただし、筆者の周りではあまり知られていない作品である。
『時計仕掛けのオレンジ』『シャイニング』と超有名作の間に作られた一本。つまり、ノリにノっている時期の作品の一つ。キューブリックのファンといいながら観ていない人もいる。何故、こんなに知名度が下がっているのか、理解に苦しむ。映画作りのエピソードも、『2001年宇宙の旅』と並んで、キューブリック作品の中でワクワクするのだが…。
■超有名作まとめ+バリー・リンドン
ロリータ (1962年)
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか (1964年)
2001年宇宙の旅 (1968年)
時計じかけのオレンジ (1971年)
バリー・リンドン (1975年) ←ここ
シャイニング (1980年)
フルメタル・ジャケット (1987年)
そんなわけで、100年後の学生には、見逃してほしく無いキューブリック作品である。
決して共感できない(共感させない)主人公が、戦争・賭け・貴族社会を通しー、虚無な過去を見せつけてくれる。それも、美しく。
100年後の皆さんも筆者の時代をこういう視点で観てくれても…構わない!少し寂しいけど。
尚、これを観た後だと、暫く、正義と悪が判りやすいポップコーンムービーは観るのが耐えきれなくなる(そういう映画も好きなのだけれど!)。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
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written by kiyasu 2015/1/25 第一稿
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