100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊』 100年後の学生に薦める映画 No.2106

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.2106『次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊』

1954 日本 

次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

公開当時の評価はともかく、東宝版『次郎長三国志』九部作を、日本映画の最高峰シリーズと位置付ける人もいる。その中でも、『第八部 海道一の暴れん坊』は、森の石松を物語の中心に添えたで作品で、日本映画の歴史の中でも稀に見る美しい描写がラストにある。筆者はサムライ映画でここまで儚いと思えるのかと感嘆した。『第八部 海道一の暴れん坊』こそ、九部作の中の最高傑作だと考える。
この作品のこの演出で、監督はすべてを使い切ってしまったのか、会社とのやり取りに疲れてしまったのか、消化不良の第九部と、未完の第十部ができてしまった。
 
これほどベタ褒めしたくなる作品であるが、おそらく、世界でこの映画を観た現存の人物はわずかであろう。それでも、幻の作品だった本作を、DVD-BOXや、Amazonビデオで観れるようにしてくれた関係者には感謝しなければならない。あとは、もっと未来での知名度を上げる方法を考えるのみだ。
 
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
ネット配信で鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★

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written by kiyasu   2017/8/13 第一稿
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