『タンポポ』 100年後の学生に薦める映画 No.0246
2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0246 『タンポポ』
1985 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
映画『たんぽぽ』の物語は、ラーメン屋の主人を亡くした女性が、行きがかりの男に助けられながら、新しいラーメン屋を作り上げるというもの。外国で作られた映画ランキングの1つで「料理が美味しそうな映画ランキング」にも挙っており、日本以外へのインパクトが大きい希有な映画の1つと言えましょう。
筆者がフランス南西部のサン・マロという、海辺の要塞の街を訪れたときのことです。沢山ある料理屋の中で、「たんぽぽ」という日本名の店がありました。筆者はフランス人の店の主人に「この料理屋は映画からインスパイアされたのですか?」と伺いました。すると、「はい。そうです。でも、ラーメンは作りません。」と流暢な日本語で答えていただきました。きっと、開店以来、何十、何百回と聞かれた質問なのでしょう。でも、微笑ましかった。なんでも、日本人の奥さんと始めた店なのだそう。店の雰囲気も、映画『たんぽぽ』に出てきた店舗に似ていて、直ぐにピンときました。おしとやかで、芯がしっかりとした店。若干、洋風よりの和風の店。白色が際立つ、不思議な店。
▼サン・マロのたんぽぽ。
▼サン・マロの風景
筆者が思うに、映画『たんぽぽ』に影響を受けた料理屋は、このサン・マロの店に限らず、世界中にまだまだあると思います。別に店名に『たんぽぽ』という名前を付けようと付けまいと。100年後にも、たんぽぽにインスパイアされた料理屋が、何かしらの形で残っていたら、1つの映画の力も捨てたものではないと思います。ポップカルチャー寄りの作品でないのであれば、尚更です。
監督は伊丹十三。なかなか、個性的な経歴を持つ人なので、興味ある方は調べてほしい。作品も特殊な題材を取り扱うことが多く、『マルサの女』『お葬式』など。
100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。
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[DIARY 筆者の思い出]
DVD屋でレンタル、だったかな。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★