100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『ドクトル・マブゼ』 100年後の学生に薦める映画 No.0518

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

MOVIE No.0518 『ドクトル・マブゼ

1922 ドイツ

フリッツ・ラング コレクション/クリティカル・エディション ドクトル・マブゼ [DVD]

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

超能力で世界恐慌から人の行動まで思いのままに世の中を操っていくマブゼ博士と、それを追い詰める刑事フォン・ヴェンクの物語。筆者の時代に人気の漫画デス・ノートにも似ていると思っている。個人的にヴァイマル時代初期に作られた地下室の浸みのような濃厚な表現が大好きであり、世間的には微妙といわれる続編も含めて楽しませていただいている。
作家の北杜生さんが自宅を領土とするミニ独立国「マンボウ・マブゼ共和国」を作っていたのも、本作が由来だった記憶している。また、数年前には劇場版『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者(2005)』でも、監督フリッツ・ラングこと"マブゼ"が登場していた。完璧な作品ではないが、人々の記憶に残りやすい作品なのであろう。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
映画祭「ドイツ時代のラングとムルナウ」で鑑賞。アリョーシャ・ツィンマーマン(aljoscha zimmermann)氏と娘さんの伴奏はホントに素晴らしかった。氏のサントラがあれば、私は躊躇わず買います。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2012/10/10 第一稿
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