『ハワイ・マレー沖海戦』 100年後の学生に薦める映画 No.0610
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0610『ハワイ・マレー沖海戦』
1942 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
日本の海軍と陸軍の関係は中々複雑だ。国策映画に限れば、筆者は陸軍を描いた作品が好きだ。ストーリーにも深みがある。監督も陸軍ものの方が撮影しやすかったのではないかと思う。
では、海軍の方はどうか。日本海軍ものの映画で名作といえば『ハワイ・マレー沖海戦』だ。昭和17年最高のヒットでもある。製作エピソードは有名。海軍の要請で作り始めたのに海軍が情報をあかさない、しかし、公開をせかしてくる。現代社会でも色々と想像できる。SNSがあれば愚痴を言うスタッフ続出であろう。
特筆すべきは、ゴジラ・ウルトラマンを作り上げる円谷英二氏による特撮。実写と信じて、戦後GHQにフィルムを持っていかれたという逸話も残る。ただ、決して、当時から円谷英二氏がヒーローだったわけではない。いくつもの『ゴジラ』のメイキングが残しているように、円谷氏の立場は、『ゴジラ』公開前まではずっとスタジオの花形から離れた人だったようだ。
尚、特撮・実写関係なく筆者が本作一番好きなのは、一番最後の戦艦が水を大きくかき分けていくシーンだ。このダイナミックさは、何度も観たくなる。ま、国策映画であることは頭に入れておかなければなりませんが。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
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written by kiyasu 2012/12/28 第一稿
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