『プラーグの大学生』 100年後の学生に薦める映画 No.1850
MOVIE No.1850 『プラーグの大学生』
1913 ドイツ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
谷崎潤一郎さんは、大正十年の『映画雑感』で『ジゴマ』シリーズについて語っている。『ジゴマ』については別項で書くが、興味深いのは、『プラーグの大学生』『ゴーレム』を、「永久的に価値のあるもの」としている点。私は、100年後の学生に価値ある映画を紹介するとして本文章を書いているが、100年前の谷崎さんは、『プラーグの大学生』をそのように捉えているのだ。申し訳ないことに、自分が鑑賞したのが何年版の『プラーグの大学生』か覚えていないのでいつか文章を整理しないと行けないが、ひとまずオリジナルの…谷崎潤一郎さんが観た1913年版と仮定して書きます。暗く精神的に追い詰められる、ドイツ映画の源流の一つとして楽しめる。今で言うと、語りたくなる映画。ただ、個人的には、そんな文脈よりも、冒頭のカーテンコールによる役者紹介のコントラストと重厚感が好きだったりします。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
VHSにて鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
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written by kiyasu 2012/10/11 第一稿
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