『ヴァリエテ』 100年後の学生に薦める映画 No.1295
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1295『ヴァリエテ』
1925 ドイツ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
筆者が鑑賞したのはドイツ・サイレント映画『ヴァリエテ』のアメリカ編集版。それを踏まえた鑑賞が以下である。
まず、ドイツのサイレント映画はドアが似合うと思っている。『最後の人』の回転扉や、 『フォーゲルエート城』の館の入り口も当てはまる。アメリカ編集版とはいえ本映画の最後のドアも印象的であった。さらに、この時代のドイツ・サイレント映画で注目すべきは、罪の多さ。例えば、『プラーグの大学生』『タルチュフ』『ファントム』『M(サイレントではないけれど)』など。 『月世界の女』にも見られるように、一見罪とは関係なさそうな映画でも殺人が起こったり、起こりかけたりする映画も多い。こう表現すると、すぐナチスドイツに結びつける批評になりがちなので気をつけたいところであるが。
『ヴァリエテ』自体はあまりピンとくる映画ではなかったけど、冒頭と最後の流れはちょっとしびれた。しかし、この流れはアメリカ編集版によって作られたハッピーエンド?のもの。二次改作で感動したことになる。こういうこともあるのだ。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
VHSで大学のライブラリーで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★
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written by kiyasu 2013/3/28 第一稿
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