『式日』 100年後の学生に薦める映画 No.1836

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

MOVIE No.1836『式日』

2000 日本

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

『エヴァンゲリオン』で有名な庵野秀明監督による実写映画。細かい思考は省略するが、筆者が映画を撮るとしたら、この映画の風景はこのノリで、超絶なエンタテイメントを目指すのだと思う。電車・線路・電線・屋上・工場。庵野監督は、実写を撮る楽しさを噛み締めながらカメラにおさめていたのではないか。実写を作る前から、撮りたい景色達だったのではないか。少なくとも、カメラを持って日々彷徨いている筆者には、そう見える。カット割よりも、カットを沢山積み重ねて行くようになっているように感じることからも、そう思う。

そんな景色を基に、庵野監督は映、画館ではなく、美術館で上映する映画を作り上げた。当然、庵野監督も、本作をエンタテイメントにすることもできたが、それを避けた。そういう、監督の立ち位置の戦略が面白いなあと思う一作。岩井俊二監督を役者に起用しているのも、そんな監督の一手を感じる。

未来の皆さんは、先に述べた（筆者がとんでもなく共感する）背景とその構図に着目してほしい。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★

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written by kiyasu   2012/12/27 第一稿

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