『雄呂血』 100年後の学生に薦める映画 No.0938
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0938 『雄呂血』
1925 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
日本の剣戟映画。所謂、ちゃんばら映画の古典。少々有名なネタで書くのが億劫ですが、米国の日本映画専門館で本作が上映されたときには、別項で紹介している『モロッコ』で有名なジョセフ・フォン・スタンバーグ監督は、毎日のように通い、何百人が斬られるか数えていたとか。
ネタバレになるので、作品を楽しみにしている人は読まないでいただきたいのですが、私が鑑賞した映画の中で、はじめて「お歯黒」の強烈さを思い知った作品です。結婚するとお歯黒にするという文化は、私が生きる時代で製作される時代劇では再現されていません。本作のお歯黒は、思い人が結婚してしまった衝撃、結婚を諦めざるを得ない説得力を感じたものです。
お歯黒に注目する妙な紹介になってしまいましたが、当然、剣戟に注目。さらには、物語の収束のさせ方。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
恵比寿に住んでいた友人の家の近くのレンタル屋にあり、慌てて借りて、部屋で観させてもらった。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
Talking Silents3「雄呂血」「逆流」 [DVD]
- 出版社/メーカー: video maker(VC/DAS)(D)
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: DVD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
---------------------------------------------------
written by kiyasu 2012/8/12 第一稿
---------------------------------------------------