100年後の学生に紹介する!『真昼の決闘』
2,112年の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ。
No.0018『真昼の決闘/ハイヌーン(1952年・アメリカ)』
HIGH NOON
[FOR A.D.2,112]
『真昼の決闘』の脚本は、シンプルな芸術品です。迫りくる敵と、迫りくる時間。守るべき伴侶と、戦うべき宿命。静かなる勇気。当時の映画における、ストーリーの緊張感の高め方、終わり方の心地よさが、きれいに纏まっています。観客の映画鑑賞の時間と、主人公が体感する時間は同じということにも注目の西部劇。折角なら映画と同じ、午前10時40分から観始めるのもおもしろいかもしれない。2,112年の学生の皆様は、この当時の美しい脚本を楽しんでほしい。
美しいと言えば、この作品で評価が高まった女優・グレース・ケリー。本作が作られたのが1,952年。それから指で数えられる程の年月で引退。なんとモナコのレーニエ大公と結婚し、王女になってしまったのです。私はこの時代には生まれてもいませんが、それでもこの事実を残念に思ってしまう。82年に事故死してしまうが、彼女の人生が幸せなものであったと信じたい。
その他本作の有名エピソードとして、主演ゲーリー・クーパーが脚本に惚れこんで参加するエピソード、ハワード・ホークスとジョン・ウェインはが本作を西部劇と認めず『リオブラボー』を作るエピソードなどがあります。
100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。
Written by kiyasu
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[OLD DIARY]
500円DVDが出る前の頃。DVD屋でレンタルして家で鑑賞
[RECOMMEND]
紹介映画お薦め度
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★