100年後の学生に紹介する!『猿の惑星』
2,112年の学生に、2,112本の映画を紹介します。
MOVIE No.0085 『猿の惑星』
1968 アメリカ
[FOR A.D.2,112 未来の学生に向けたレビュー]
B級SFの傑作、『猿の惑星』。冒頭の物語だけ言ってしまえば、宇宙飛行士が、人間ではなく猿が支配する惑星に降り立つことから始まる物語であります。これはもう、企画勝ちの映画と言えましょう。見た目も発想もインパクトが大きい。技術的に勝っていたと言える『2001年宇宙の旅』を押しのけて、アカデミー賞メイクアップ賞を勝ち取ったのは、そのインパクトの影響と言えるのではないでしょうか。原作者はピエール・ブール。『戦場にかける橋』と共に、日本軍に捉われた自身の体験を基に作られました。つまり、ここに登場する猿たちは、脚本家の日本人へのイメージがダブっているのです。そういう点では、日本人である私にとって、大変複雑な気分になる映画です。
この作品は世界観と共に、オチが素晴らしい。100年後の学生さんも、何とかネタバレを避ける形で観てほしい。最悪、パッケージのビジュアルにもネタバレが映っている可能性もあるので要注意。100年後にパッケージ?があるのかどうかは不明ですが。
続編やリメイク作多数。正当な続編は、4作で、合計5作。また、ティム・バートン監督による新作が作られ、さらに本文を執筆中の現在、新シリーズが作られている。正当な続編4作は、個人的には不満が残る個所が多い。特に2作目はもう少し結末に対する鑑賞者へのの納得のさせ方があったのではないか、と感じる。
ともあれ、100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。
[OLD DIARY 思い出]
DVDで鑑賞。よくネタバレを回避して鑑賞できたものだと思う。
[RECOMMEND 紹介映画のオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★