100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『幻の湖』 100年後の学生に薦める映画 No.0609

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.0609 『幻の湖

1982 日本

オリジナル・サウンド・トラック 幻の湖

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

黒澤明監督の『羅生門』『七人の侍』、『八甲田山』そして『砂の器』と、日本映画の重要作品・ヒット作品に携わってきた、脚本家兼監督兼プロデューサーの橋本忍氏。そんな氏が、打ち上げた最後の大きな花火。残念ながらヒットせずに、その後事実上の引退へと繋がっていく作品であり、後のカルトムービーとなる作品。
 
筆者の作品全体の感想としては、3点。
1.難解とまでは思わないが観客がノリづらい作品
2.脚本の時点では面白いと思うが映像にすると唐突すぎるシーンも多い
3.しかし観終わった後でジワジワとくる壮大さがある。
 
ネタバレを極力避けた表現で、素晴らしいと思うところは、2点。
A.後半にある大きな回想のようなシーンにある圧倒的な迫力!『砂の器』にも通じる感覚を受ける。
B.唐突だろうとなんだろうと最後のシーン。橋本監督もこのシーンを作ることに心躍っていたであろう。
 
インターネット上の掲示板等で、素晴らしい映画として本作を挙げる人が時たまいらっしゃるけど、欠点も多い作品なので、それはそれで、その人は本気で本作を受け止めているのか、という疑問を感じる。筆者はもっと欠点だらけな『スターウォーズ』シリーズを好きと公言しているので人のことは言えませんが
尚、別途2112本の映画内で紹介している筆者が非常に好きなアニメーション映画『千年女優』に近いという指摘及び評価はその通りだと思う(『幻の湖』の方が先に作られている)。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2012/11/29 第一稿
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幻の湖 [DVD]

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