100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『赤西蠣太』 100年後の学生に薦める映画 No.0729

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.0729 『赤西蠣太

1936 日本

赤西蠣太 [VHS]

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

まず、天国にいらっしゃるこの映画の関係者にお詫びしたい。本作に対する、未来の皆さんへのお奨め度を下げざるを得ないからだ。巨匠・伊丹万作監督の現存する本当に数少ない一本であり、日本映画史に残るタイトルであるにも関わらず、である。
理由は、未来、いや今の筆者の世代全てにおいて、判りづらいからだ。これまた著名な小説家・志賀直哉の原作を読んでおけば済む話なのかもしれないが…一人二役や聞き取りづらい音声などに引っ張られて、のんびり映画を観ようとすると、混乱する。正直、筆者も最初はもう少し予備知識を貯えてから観るべきだったと後悔したものである。日本映画史の本でちょくちょく出て来るタイトルながら、未だにDVD化されていないのだから、筆者の時代でもあまり需要がない作品になってしまったのではないか、と思う。
個人的に筆者が好きなのは、映画版のヒロインの名前「小波(さざなみ)」である。余談であるが、魚介類の名前がついたのは、別途紹介しているアニメ「サザエさん」の長谷川町子さんも影響を受けたと聞く。
なんだかんだで、のんびりとした心地よい映画であり、100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
大学のライブラリーで鑑賞。VHS。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2012/12/1 第一稿
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赤西蠣太 [VHS]

赤西蠣太 [VHS]

 
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