『地球防衛軍』 100年後の学生に薦める映画 No.1240
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1240 『地球防衛軍』
1957 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
日本初の巨大ロボット怪獣が登場する映画。"ロボット怪獣"という表現が正しいのか判らないが、この言葉が一番しっくりくるのも事実。筆者が鑑賞当初勝手に勘違いしていたのだが、1961年の『モスラ』や、対決路線が加速する1962年の『キングコング対ゴジラ』よりも前にできた作品である。つまり、日本特撮映画(怪獣映画)の中では、初期の作品と言えよう。そもそも、サイレント映画誕生時の頃から「ロボット」ものについて、日本で登場した有名作品が巨大ロボットであったことは歴史的に興味深い。その点では本当に新鮮尽くめであり、もう少しオススメ度を上げてあげないとファンに怒られてしまいそうである。
若干ネタバレになるが、漫画『アオイホノオ』のある話には共感される。主人公が特撮ファンの友人に『地球防衛軍』から勧められるシーンがある。そして、あっけないモゲラ(実際は劇中でモゲラと呼ばれることはないがロボット怪獣のことである)の描写に、拍子抜けするシーンがある。これが、凄く理解できるのである。そういう点では未来の皆さんにオススメしていいのか悩みどころである。しかし、古典であるし、伊福部昭氏の音楽も素晴らしい。モゲラも見れば見るほど味が出てくる。アンギラス、バラゴン、バランなど、味がある怪獣は新作企画書に名前がよく散見されるが、結果としてボツにされてしまうことが多い。ビジネスライクとはいえ、無念な限りである。モゲラは何とか復帰を果たした例で、『ゴジラvsスペースゴジラ』でなんと人間の味方の立ち位置で登場する。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
--------------------------------------------------
written by kiyasu 2012/12/6 第一稿
--------------------------------------------------
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: Blu-ray
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
その他紹介一覧は