100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『ディクソン氏の挨拶(DICKSON GREETING)』 100年後の学生に薦める映画 No.0510

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

f:id:kiyasu:20120714222038p:plain

MOVIE No.0510『ディクソン氏の挨拶(DICKSON GREETING)

1891 アメリカ

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

もし、未来の学生の皆さんで、私の紹介文を「公開・製作順」に観ているとしたら、おそらく本作が一番最初に読むことになるだろう。はじめまして。ただ、本項ではあまり深いことを書いていないので、早く1,895年公開までスキップして『工場の出口』『列車の到着(個人的にはこちらを読んでほしい)』を読む方が良いだろう。そもそも、近年ではこの2本に代表されるようなリミュエール兄弟の作品を映画の元祖とする説が強い。実際、この2本の方が、映画史の文脈としても語りやすい。
それでも本作『DICKSON GREETING』を紹介するのは、映画を発明していたのはリミュエール兄弟だけでなく、沢山の発明家が競っていたとう事実、また、その為にリミュエール兄弟の発明以前にも映像は存在するという事実を知ってもらいたい為だ。それを知らずに、リミュエール兄弟の映画を最初の映画と言うには、当時の世界中の発明家たちがかわいそうである。
『DICKSON GREETING』は、発明王エジソンの会社が作った最初期の一本。エジソンが会社外の人に始めて公開したさ作品とも言われ、映像部門研究の第一人者であったディクソン氏が挨拶している様子が短いながらも確認できる。映画の発明家達が現代に挨拶しているかのようにも見える一本。ディクソン氏自体はこの数年後にエジソンと手を切ってしまうのだがー。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★

---------------------------------------------------
written by kiyasu   2013/3/10 第一稿
--------------------------------------------------
 
その他紹介一覧はこちら