『ドーバーの荒波(Rough Sea at Dover)』 100年後の学生に薦める映画 No.1884
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1884『ドーバーの荒波(Rough Sea at Dover)』
1895 イギリス
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
初期のイギリス映画について触れておきたい。2112本の紹介文を公開順に読んでいる人がいれば、大体1,900年以前の映画は、フランスのリミュエール兄弟・メリエス氏、アメリカのエジソンの会社の作品が多い。だが、実際は本作のような他国の映画も存在する。そもそも、映画の発明をしたのは、イギリスだったとする説もあるくらいだ。ウィリアム・フリース=グリーン氏や、発明品を発表しにニューヨークへ向かったまま行方不明になる!オーギュスタン・ル・プランス氏(イギリスで活躍していたフランス人)がそうである。
今回紹介するのは、エジソンの映画が確立されたことの時期のもの。タイトルの通り、ドーバー海峡の荒波である。観ていて飽きない。同時期に、ロバート・ウィリアム・ポール監督は『ダービー』という映画をとっているが、そこで観れる群衆も、同様に飽きない。波や人波は、映像に適したものであり、撮影当時の彼らにも判っていたということか。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
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written by kiyasu 2013/3/12 第一稿
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