100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』 100年後の学生に薦める映画 No.1000

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

f:id:kiyasu:20120714222038p:plain

MOVIE No.1000『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

1977 アメリカ

スター・ウォーズ トリロジー リミテッド・エディション (初回限定生産) [DVD]

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

この紹介文で1,000本目を書き上げたことになる。ここまで書いてきて悟ったことは、「100年後に映画は存在しない」ということだ。
自分は未来の学生の映像古典学のレポートの質を高めるお手伝いをしているに他ならない。少なくとも、現在の映画ビジネススタイルが続くとは思わない。現在より、ライヴに近い、さらには今で言うARのような技術で映像が、細かく消費されるのではないかと思う。
そう考える理由や未来予想の詳細は別の機会に述べるが、未来の一般的な人が、この平べったい画面に映し出される2時間近い物語を、技術革新の後も素直に消費し続けるとは思えなくなってきたのだ。
 
さてここで、「もしかしたら100年後まで作られているかもね!」と製作者自身が言っている映画シリーズがある。
スターウォーズ』だ。1,977年のアメリカに突如として現れたSF映画。最新SFXを使い古典的な活劇を復活させた、世界まれに見る成功したシリーズだ。大抵のアメリカ人はこの作品を観ていると言って良い。本シリーズ、2,005年に実写映画プロジェクトが完結したと完全に思われていたのだが、違った。
急遽製作者のジョージ・ルーカス監督は、過去の打ちきり発言を完全撤回し(元々は、「作らないよ。昔、続編を作ると言っていたのは、せがむファンの口裏をあわせただけさ!」なんてあり得ない嘘を言っていたにも関わらず…)、「続編を作る体制を作って引退するよ!」と発言したのだ。ルーカス監督自身が作った、夢の映画工房(世界有数のSFX工房)ごと、ディズニー社の傘下に身売りし、クオリティの高い環境で続編が作れるようにしたと言う。早速、『EPISODE7』やスピンオフの計画が発表され、筆者は困惑中である。
 
100年後の皆さんに見届けてほしいのは、この「100年後まで続くかもしれない」シリーズが、映画技術の進化にどれだけついていけるのかという点だ。
元来、本作は最新の特撮技術によって生まれた。その後、CG技術の向上により新シリーズが作られ、デジタル撮影技術にも貢献した。最近は、3D版もできた。さらに100年続く為には、先に筆者が述べたような技術の変化の荒波を生き残る必要がある。また、新ファンを取り込む為の工夫も必要だ。
人類の歴史から観れば、たかが100年の波だが、それを古典とせずに"現役のまま"で未来に残すのは困難極まる。過去100年分の映画のレビューを書いてきた筆者が保証する。『People vs GerogeLucas』という映画で「俺たちが死んだら(スターウォーズグッズが廃棄されて)環境が大変なことになる」と言っていたファンがいたが、果たしてどうなるか。大変ファンが多い作品だけに結果が気になる。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。また、天国の筆者に結果を教えてほしい。

[DIARY 筆者の思い出]
オリジナル版(正確には劇場のオリジナル版とは異なるが)をVHSで鑑賞したのが始まり。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : 測定不能

FOR A.D.2,112 : 測定不能

---------------------------------------------------
written by kiyasu   2013/4/30 第一稿
--------------------------------------------------

スター・ウォーズ トリロジー リミテッド・エディション (初回限定生産) [DVD]

スター・ウォーズ トリロジー リミテッド・エディション (初回限定生産) [DVD]

その他紹介一覧はこちら