『ギーズ公の暗殺』 100年後の学生に薦める映画 No.1696
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1696『ギーズ公の暗殺』
1918 フランス
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
当時、フィルム・ダール協会というのがフランスにできた。直訳すれば芸術映画協会である。一流の役者、一流の作曲家に参加してもらい、映画の地位向上を目指したのである。その一作目が『ギーズ公暗殺』。当時の大物作曲家サン=サーンスが参加するなど、当時の「映画?」という空気の中では破格の試みであったと思う。世界初の映画音楽とか、世界最初期の本格的演技映画とも言われる。カメラも動かないし退屈な作品に思えるかもしれないが、歴史的価値や新しいメディアの認知のされ方について考える上で良い作品である。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
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written by kiyasu 2013/5/14 第一稿
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