『愚かなる妻』 100年後の学生に薦める映画 No.0440
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0440 『愚かなる妻』
1922 アメリカ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
観る人からすれば今でも名作の映画。また、ある人にとっては、面白いのか否か評価が下せない映画。6時間近い映画が短縮された者しか観れないのだから、仕方が無い。オリジナルの方が面白いという保証など全くありませんが、オリジナルを想像するのは夢があるというもの。
さて、そもそも何故にオリジナルはこんなにも長い作品なのか。筆者の時代の感覚からすると、映画としては疲れてしまう長さ。しかし、当時はテレビという媒体は無かった。テレビの連続ドラマを足したような物語展開を、映画に置き換えたのが、もしかしたら『愚かなる妻』が目指したものなのではないか、と筆者は考えています。
監督は、エリッヒ・フォン・シュトロンハイム。調べれば調べるほど、一筋縄ではいかない人物。「フォン」の称号のエピソードでも何でも面白い。彼がユニバーサルを傾かせるほどに『愚かなる妻』にお金とフィルムの尺をかけ、ユニバーサルに追い出されつつもヒットさせました。
尚、本作で一番筆者が好きなのは、雷のシーン。筆者が生きる時代でもこんな雷の表現がみてみたい。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
大学のライブラリーで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
written by kiyasu 2012/8/17 第一稿
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