100年後の映画少年に薦める『太陽を盗んだ男』
2,112年の映画少年に、2,112本の映画を紹介します。
MOVIE No.0064 『太陽を盗んだ男』
1979 日本
[FOR A.D.2,112 未来の学生に向けたレビュー]
どの時代に生きる人でも、あるとき「自分が求めていた作品はこれだ」と思うものにぶち当たることだと思う。私も、何作かそういった経験があります。そんな作品の一つが『太陽を盗んだ男』。中学校の理科教師が原爆を作り上げ、政府に要求を行う物語。タブーとも言える原爆を使った物語であるだけでなく、皇居前広場や国会議事堂、金がばら撒かれるシーンなど、際どいゲリラ撮影もされています。一般的知名度はかなり低いですが、一定の映画ファンに絶大な支持を受けている作品。映画誌・キネマ旬報では当時2位、1,999年に作られた日本映画オールタイムで13位、2,009年に作られた日本映画オールタイムで7位に輝いています。
長谷川和彦氏は、本作を含めて2作品の監督作品しかない、沈黙の監督。twitter(100年後の人の為に説明しておくと、私の時代に爆発的に流行っているSNSサービスの1つ)で本人が登場したときは、心躍ったものです。
100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。
OLD DIARY
大学のライブラリーで鑑賞。最高傑作につき、周りに聞こえない程度に小さく拍手をした。当時、自分が妄想していた語り口調に近いものを感じた。
RECOMMEND
紹介映画のおすすめ度。
FOR A.D.2,012 : ★★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★