『マン・オブ・スティール』 100年後の学生に薦める映画 No.1878
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1878『マン・オブ・スティール』
2013 アメリカ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
ポップコーンムービーとしては問題ない。筆者はこの作品の評価は低い。「目的に向かって正しい仕事をしたのは判るが、その解は凄いものではなく、賞賛はしづらい」作品になってしまっていると考える。
本作は、夢の対決「スーパーマンvsバットマン」を製作する為の壮大な下準備であるとは、企画段階から長いこと言われてきた。つまり本作の目的は「続編の為に、スーパーヒーローの代名詞、スーパーマンシリーズを、無理矢理現代に蘇らせること」にあ。正直、スーパーマン単独では、時代に合わない(スーパーマンは多くの作品でパロディに使われるようなヒーロー。誠実すぎるのも時代に合わない。敵役も鋭さに欠ける。そもそも、スーパーマンが変身に使う電話ボックスは、携帯電話社会ではもう時代遅れである。)。しかし、バットマンやその他スーパーヒーローと組み合わせる企画では、最高の呼び物になる。そんな未来に向けた目的ありきで、本作を作ると現れる障害が、『やっぱりスーパーマンは古くさいよね』と言われるリスクである。そのリスクを回避する為の、職人的な脚本が涙ぐましい。この涙ぐましい脚本を感じ取り、筆者は先に述べた「目的に向かって正しい仕事をしたのは判るが、その解は凄いものではなく、賞賛はしづらい」と考えた。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
劇場で鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★
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written by kiyasu 2013/10/1 第一稿
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