100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『009_RE:CYBORG』 100年後の学生に薦める映画 No.0909

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.0909『009_RE:CYBORG

2012 日本

009 RE:CYBORG

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

他の作品に比べると厳しめにオススメ度を設定した。どうしても筆者がこの作品を肯定できないからだ。製作発表当時からあった筆者の違和感を完全にぬぐい去る作品にならなかったからだ。
この作品は『攻殻機動隊SAC』シリーズで一気に有名になった神山健治監督によるもの。原作は石ノ森章太郎先生の名作。問題として本作は、神山監督が本当にやりたかった作品とは思えず、プロデューサーか誰かが企画を持ってきて、紆余曲折があったあげく、「神山監督が手がけてきたキーワードが多い原作だし、オリジナルを作るよりも宣伝もしやすい作品だから、作ってはどうか」となった作品の匂いがぷんぷんとするのだ。結局神山監督は、ファンが望む神山監督っぽさを丁寧に原作の世界に持ち込んだが、それ以上に弾けることはできなかったように思える。この作品のどこが新しいのですか?と聞かれると技術的なことや、一部話の構造を除けば見当たらない。ラストシーンは、原作を知る者であれば「そうきたか!」と考えさせられて、面白かったけど。
あと筆者としては、「神」ではなく、「神々」に挑んでほしかったのだ。この違いは大きい。天をもっと仰ぎながら、荒野に散る作品を観たかった。008の扱いが可哀想すぎるけど、そこは文句は言わないことにする。とはいえ、100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
飛行機の中で鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2013/4/21 第一稿
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009 RE:CYBORG

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