『崖の上のポニョ』 100年後の学生に薦める映画 No.1313

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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2008 日本

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

2112本の映画紹介で、映画をネガティブに書くことは滅多に無いので、この批判は大目にみてほしいのだが、筆者はこの作品が苦手だ。理由は後でチラリと書く。

ただ、それでも、未来の皆さんに紹介する価値は高い。この作品の裏テーマで描いていることはとんでもなく凄いことである点と（具体的には死の世界とかなのですが…検索しましょう！）、興行収入も凄く社会的にインパクトが大きい作品であった点があるからだ。

正直、こんな難解な作品が、日本でヒットすること自体が不気味ではある。本作は、子供向けと言っておきながら、子供には難解すぎる内容である。勿論、それでも良いと割り切れることは知っているし、子供扱いする必要が無いことは知っている（子供が大人につられて「判ったような気がする」とコメントするような映画でもあるので何ともはやであるが。）。『トトロ』は可愛いは判るが、『ポニョ』は可愛いのではなく、不気味であると思うのだが…。

よくも悪くも評価している点は、宮崎駿監督の天才的な観察力により、ソウスケという少年の子供の動きや答え方は、恐ろし過ぎる程に現実の子供の動きに合っていること。時にポヤポヤ、時に反射的に、時に深く考えずに。ここまで描いた作品は無いと思う。鏡を観る以上にそっくりな子供の行動である。ただ、（自分の子供時代の思考を思い出すと）そんな、鏡以上にそっくりな行動を見せられたくないのだが・・・というのが頭に残って、やっぱり本作が苦手なのであった。

100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
映画館で鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★

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written by kiyasu 2013/5/20 第一稿

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