100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『地獄門』 100年後の学生に薦める映画 No.1282

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.1282『地獄門

1953 日本

地獄門 デジタル復元版 [Blu-ray]

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

この映画のオススメ度を★6にしている自分が残念でならないが、★6。作品経歴は素晴らしく、第7回カンヌ国際映画祭でもグランプリを受賞。第27回アカデミー賞にて衣裳デザイン賞と名誉賞(外国語映画賞)を受賞。ただ、未来に残すべき作品パワーは感じられないのが減点対象だ。色合いやセットは中々良い。それよりも、人物に注目したい。勿論、『狂った一頁』の衣笠貞之助監督や、長谷川一夫さん・京マチ子さんといった役者に注目が集まるが、筆者としては大映の永田雅一氏。中々豪快な人で、この人によって企画が、映画が動いた。『座頭市』シリーズや『雨月物語』はこの人の手によるもの。ちなみに、政界にまで影響を及ぼした人だ。『地獄門』も「『羅生門』で黒澤明が賞をとって褒めたたたかれているが、自分のプロデュース力で賞をとってやる!」といきごんで作られた作品であるとのこと(永田雅一本人は『羅生門』が海外で褒められるまでそこまで良いと思っていなかったようであるので、羅生門』で黒澤監督が褒められるのは妥当な印象を受けるが)。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2013/11/11 第一稿
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